入力支援・フィールド制御
kintoneでフィールドを条件で表示・非表示にする方法(入力支援)
「区分が法人のときだけ会社名を出したい」「コードを入れたら名称を自動で埋めたい」「伝票番号を年度付きで自動採番したい」。kintone のフォームは項目を並べるところまでは簡単ですが、入力する人に合わせて“賢く”振る舞わせようとすると、標準だけでは届かない場面が出てきます。この記事では、kintone 標準のフォームでできること、条件での表示・非表示や値の連動・整形・自動採番を実現するには何が必要かを順番に整理します。
kintone 標準の入力フォームでできること
まず標準を押さえます。kintone はフィールドごとに必須・文字数・重複禁止を設定でき、計算フィールドで自動計算、ルックアップで別アプリから値を取得できます。フィールドをグループにまとめて開閉したり、初期値を設定したりも可能です。決まった形の入力なら、ここまででかなり整えられます。
- できる: 必須・文字数・重複禁止、初期値、計算フィールド、ルックアップ
- できる: フィールドのグループ化(開閉)による画面の整理
条件で出し分けたい・値を連動させたい・整形/採番したい
つまずくのは、入力中の値に応じてフォーム自身を変えたいときです。標準のフォームには、ほかの項目の値を見てフィールドを表示・非表示にしたり、必須を切り替えたりする仕組みがありません。「個人なら会社名は不要」「失注なら理由を必須」のような出し分けは、運用ルールや注意書きで縛るしかなく、入力もれや余計な項目の入力につながります。条件付き必須を保存時にチェックする話は条件付き必須・入力チェックを自動化する方法で扱っていますが、ここでは「入力している最中に画面を変えたい」というニーズです。
値の連動・整形・採番も同様です。計算フィールドは数式どおりに動くだけで、「区分に応じて担当部署を埋める」「全角の電話番号を半角に整える」「年度付きの番号を採番する」といった処理は標準では組みにくいものです。結果として、入力のたびに人が気をつける運用になりがちです。
入力支援プラグインで補う
こうした「入力中のフォームを賢くする」をまとめて担うのが、入力支援プラグインです。作成・編集画面で動き、(1) 条件による項目の表示/必須の切り替え、(2) 値の連動(ある項目を選ぶと別項目に値を入れる)、(3) 文字整形(全角・半角や前後の空白の調整)、(4) 自動採番(保存時に最大値の次を採番)を、画面の設定だけで用意できます。コードを書く必要はありません。1つのプラグインで入力まわりの困りごとをまとめて面倒みられるのが利点です。
役割の違いも書いておきます。入力支援は「入力している最中の支援」に軸足があります。一方、保存ボタンを押した瞬間にルールで自動入力したり、保存をブロックして整合性を守ったりするのは条件分岐処理プラグインの役目です。両者は重なる部分もありますが、「入力中に画面を出し分けて打ちやすくする」なら入力支援、「保存の関所で確実に守る」なら条件分岐処理、と考えると選びやすくなります。できないことも正直に書くと、入力支援は編集中のレコード内の支援が中心で、他アプリのレコードを同時に書き換えるような連携は対象外です(その用途はアプリ間でレコードを更新する方法へ)。
進め方は、(1) いま入力もれや打ち直しが起きている項目を1つ挙げる → (2) それを「条件表示」「値連動」「整形」「採番」のどれで解けるか当てはめる → (3) 設定して実際の入力で確かめる、の順がスムーズです。Plumeru では無料プランから1アプリで試せます。
よくある質問
kintone 標準で条件によってフィールドを表示・非表示にできますか?
標準のフォーム設定には、入力中に他の項目の値を見てフィールドを出し分ける機能はありません。グループの開閉や関連レコードの絞り込みはありますが、「区分が法人のときだけ会社名欄を出す」のような条件表示は標準では作れません。入力支援プラグインで補えます。
入力した値から別の項目を自動で埋められますか?
計算フィールドやルックアップで一部はできますが、区分に応じて担当部署を自動で入れる、全角を半角に整えるといった連動・整形は標準では難しいです。入力支援なら、値の連動・文字整形を画面の設定だけで用意できます。
年度やプレフィックス付きの自動採番はできますか?
標準のレコード番号は通し連番で、2026-0001 のような年度・記号付きの採番は作れません。入力支援は保存時に既存の最大値を見て次の番号を採番でき、伝票番号や管理番号の形式に合わせられます。
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