ルックアップ
kintoneでルックアップの候補を絞り込む・連動させる方法
kintone でルックアップを使っていると、「都道府県を選んだら、その地域の取引先だけ候補に出したい」「顧客区分に合った商品だけを選ばせたい」というように、別フィールドの入力に応じて候補を絞り込みたくなります。ところが標準のルックアップは、この“入力に連動した動的な絞り込み”が苦手です。この記事では、標準でできる範囲と、入力に連動して候補を狭める方法を整理します。
ルックアップとは何かを整理する
ルックアップは、別アプリ(参照先)のレコードを検索して、必要なフィールドの値を取得元のアプリへ取り込む仕組みです。たとえば「顧客マスタ」から顧客名・住所・担当者をまとめて引っ張ってくる、といった使い方が代表的です。マスタを一元管理しつつ入力ミスを減らせるため、多くの kintone アプリで使われています。
標準ルックアップの絞り込みの限界
ルックアップの設定画面では、参照先を検索するときの「絞り込み条件」をあらかじめ固定で指定できます。たとえば「ステータスが有効のものだけ」のように、常に同じ条件で候補を狭めることは可能です。
しかし、同じレコード内の別フィールドに入力した値に応じて、候補を動的に変えることは標準ではできません。「都道府県フィールドで“東京都”を選んだら、参照先の都道府県が東京都の取引先だけを候補に出す」といった、手前の入力に連動した絞り込みは、設定だけでは実現できないのです。
その結果、候補が常に全件のまま表示され、ユーザーは大量の候補から目的のレコードを自力で探すことになります。選択ミスや入力の手戻りが起きやすく、マスタが大きいアプリほど負担が増えていきます。
入力に連動して候補を絞り込む方法
この課題は、ルックアップ動的絞り込みプラグイン(lookup-filter-bridge)で解決できます。仕組みはシンプルで、監視したいフィールド(例: 都道府県・顧客区分)と、参照先アプリ側の対応フィールドを対応づけて設定しておくだけです。
たとえば「都道府県(pref)→ 参照先の都道府県コード(pref_code)」「顧客区分(segment)→ 参照先の区分コード(segment_code)」のように対応づけておくと、対象フィールドの入力が変わるたびに、その値を使った前方一致の取得条件を自動で組み立て直します。手前の入力に合った候補だけが残るので、選択がぐっと速く・正確になります。
さらに、監視元の値が変わったあとは「ルックアップを再取得してね」と促し、再取得しないまま保存しようとすると保存を止めてくれます。古い条件のまま選んだ候補が残ってしまう、というズレを防げる作りです。設定は作成/編集画面で動き、初期設定は 6 分前後で済みます。
向いている場面・向かない場面
このプラグインが向くのは、顧客コードや都道府県など、手前の入力に応じてルックアップ候補をシンプルに狭めたい場面です。1 つ〜数個のフィールドを軸にした前方一致の絞り込みを、軽い設定で実現できます。
一方で、複雑な OR 条件やネストした条件式を自動生成したい用途には向きません。条件が入り組む場合は、参照先アプリ側のデータ設計やビューを見直したほうが、結果的に運用が安定します。ここは正直なところで、何でも自動化できる魔法ではない点は押さえておいてください。
関連して、レコード間の関係を分かりやすく扱いたいならフィールド連携で関連レコードをつなぐ方法も、一覧から目的のレコードを素早く探したいならkintone 一覧の絞り込み検索を使いやすくする方法もあわせて参考になります。
よくある質問
kintone 標準のルックアップで候補を絞り込めますか?
ルックアップの設定で固定の絞り込み条件は付けられますが、同じレコード内の別フィールドの入力値に応じて候補を動的に変える機能は標準にはありません。入力に連動して候補を狭めたい場合は、表示を拡張する仕組みが必要です。
別フィールドの値でルックアップ候補を連動させるには?
監視したいフィールド(例: 都道府県・顧客区分)と、参照先アプリの対応フィールドを対応づけておくと、入力が変わるたびに前方一致の取得条件を組み立て直し、関係する候補だけを再取得できます。Plumeru のルックアップ動的絞り込みプラグインがこの連動を担います。
複雑な OR 条件やネストした条件も作れますか?
前方一致による AND 連結の絞り込みが得意な一方、複雑な OR 条件やネストした条件式を自動生成する用途には向きません。条件が入り組む場合は、参照先アプリ側の設計やビューの見直しを検討してください。
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この課題を解決するプラグイン
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